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3Dプリンターで駅舎
2025-03-26(水) 11:20
老朽化が進む有田市のJR初島駅の駅舎が、今日、世界で初めて3Dプリンターの技術を活用して建て替えられました。
有田市初島町浜にあるJR初島駅の現在の駅舎は、戦後の昭和24年の建設から76年が経過し老朽化が進んでいます。このため、JR西日本では、3Dプリンター住宅の開発や販売を手掛ける兵庫県の会社と新駅舎を建設することになったもので、工事は昨日の最終列車が出た後の今日の午前0時に始まりました。新しい駅舎は、10平方メートル程度の平屋の建物で、最新の3Dプリンター技術を使って事前に出力した駅舎の壁や屋根となる4つの部品に鉄筋やコンクリートの充填などを施した上で、現地に持ち込まれ組み立てられていきました。JRなどによりますと3Dプリンターを使った鉄道駅舎の建設は世界で初めてだということで、およそ2時間半でほぼ出来上がった駅舎には、有田市の名産の「みかん」と「たちうお」がデザインされています。
工事の様子を見に来ていた地元の人たちは、「未来の駅のようだ」とか、「古い駅舎がなくなるのは寂しいけれど、世界で初めての技術が使われたことは良かった」などと話していました。新しい駅舎は内装や設備を整え今年7月ごろから使われる予定で、古い駅舎はその後解体されるということです。