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中上健次の自筆原稿など寄贈

2026-09-03(木) 16:58

新宮市出身の芥川賞作家・中上健次の自筆原稿が見つかり、このほど親族から顕彰委員会に寄贈されました。
寄贈されたのは、河出書房新社の文芸雑誌「文藝」の1976年11月号に掲載された中上健次の代表作「枯木灘」の自筆入稿原稿で、今年5月に出版社の倉庫で発見されました。
原稿は、河出書房新社の原稿用紙に書かれていますが、中上健次が原稿用紙に作品を執筆することは珍しく、特徴的な筆跡の加筆や原稿用紙にさらに原稿を切り貼りするなど、創作や改稿の過程が生々しく分かる文学史上の非常に貴重な発見だということです。
妻のかすみさんが、このほど中上健次顕彰委員会に寄贈しました。また、中上健次の生誕80年を記念して、作品の世界観を再現した「白模型」が作成され、その完成報告会も行われました。
白模型は、中上健次顕彰委員会が「千年の愉楽」や「奇蹟」といった作品の世界観をモチーフとして、早稲田大学に制作を依頼したもので、報告会では、大学の関係者が制作時のエピソードや苦労話などを披露したほか、長女で作家の中上紀さんが執筆当時の中上健次の様子などを話しました。
今回寄贈された自筆原稿の複製品や白模型は、今後、新宮市複合文化施設「丹鶴ホール」内の市立図書館・中上健次コーナーで展示される予定です。

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